少し遅くなりましたが…
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2019年から造り始めたサワービールですが、今回が11作目のリリースとなりました。
今回は簡単に言うと…
コリアンダーシードとオレンジピールを使った、ヴァイツェン(ボック)のサワービールです。
乳酸菌は「生酛八郷」や「旭実昇天」から大山Gビールのスタンダード乳酸菌となってきた、久米桜酒造の生酛づくりから採取した乳酸菌と鳥取県産20世紀梨から採取した乳酸菌のブレンド。
今回も18時間ほどヴァイツェンの麦汁を2種類の乳酸菌で乳酸発酵させることで、複雑な香味を狙いました。
5年目のサワー造りとなった今でも、ビール工場の大敵である乳酸菌を大量に培養して使うことに対する、罪悪感と言いましょうか恐怖感がやはりつきまといます。
その一方で、毎回のことながらハイリスクである分、ハイリターンに魅了されてしまいます。
今年も3月にコリアンダーとオレンジピールを使ったヴァイツェンをリリースしましたが、コリアンダーはとても魅力的な香味でヴァイツェンによく合います。
そしてゴーゼというスタイルがありますが、コリアンダーとサワーもよく合います。
ならばコリアンダーとヴァイツェンとサワーは合う!これ、風珈明媚(コーヒーサワーヴァイス)の時にも同じことを言ったような…
それをおいても、まさにベストマッチな組み合わせでした。
コリアンダーとヴァイツェン、そこに乳酸発酵の香りが合わさると、まるで有名な乳酸菌飲料のような香りがします。
そこにしっかりとした酸味と渋みが合わさり、厚みがある味ながらも爽やかな何杯でも飲めるサワーに仕上がっています。
ちなみに今回の四字熟語の意味は “虎視眈々” から文字った、いつものパターンですが、コロナも収まり今が皆様にお礼を言うチャンス!
コロナ禍大山Gビールをご愛顧いただきました皆様に感謝の意味を込めて、山陰地方の方言で「ありがとう」を意味する「だんだん」を伝えたいと思ってのネーミングです。ちなみに私、工場長のHIDEは寅年です。
新年一発目のビールは、このサワーで皆様に感謝を伝えたいと思います。