今回は何年前に造ったか、パッと記憶が出てこないほど久しぶりのビールです。調べたらなんと前回は2012年。まさに一周回った感のあるタイミング。
大山Gビールフラッグシップ「ヴァイツェン」の「デュンケル」で「ボック」バージョンですが、どれも独立したスタイルが存在する、いいとこ取りな今回のビール。
大山Gビールのヴァイツェンはカラメルモルト等を全く使わない淡色のビールですが、ドイツを訪れるとペールからアンバーなヴァイツェンが多く、ボリューミーで魅力的なモルト香が印象的です。
今回はスタイルの中でも薄い色のレンジにすることで、そんなドイツの印象を再現しました。また、ボックとありますが12年前のレシピよりもアルコール度を少しだけ下げ、ボディがありながらもドリンカブルな設計。
そんな今回の仕上がりは、ブラックモルトやカラメルモルト由来のパンのトースト感や香ばしさが豊かに広がり、もちろんヴァイツェン特有のバナナ香や小麦感が口いっぱいに広がりつつも、何杯でも飲めるドリンカビリティのある味わいと余韻。
温度が上がってもゆっくりと飲める仕上がりですので、こたつに入りながらでもどうぞお楽しみください。