大山Gビールの作り方
原料の用意
麦芽をこの機械の上から入れると、回転する2本のローラーにより細かく粉砕されて出てきます。こうすることで麦芽に含まれている物質を効率よく抽出することができます。糖化・ろ過
温水の中に麦芽を入れると、麦芽に含まれていた酵素がデンプンを糖分に変えます。作られた糖分はのちに酵母のエサとなります。その後、フィルターによって麦芽粕を取り除いて麦汁だけを取り出します。煮沸
麦汁を煮沸することで、ビールに濁りをもたらすタンパク質を凝固させ、同時に殺菌も行います。また、ここでホップを入れることで、ビール独特の苦味と香りが生まれます。
冷却
煮沸によってできた不要な固形物を取り除いた後、100℃あった麦汁の温度をここで10℃前後まで下げます。ここでいよいよ酵母を入れます。この酵母が発酵することで、麦汁からビールができるのです。発酵・熟成
ここで酵母が糖分をアルコールと炭酸ガスに分解します。発酵が終わった若ビールは熟成することで香味が安定します。ここで炭酸ガスがビール中に溶け込みます。この発酵・熟成には下面発酵で約40日、上面発酵で約25日かかります。ろ過
非常に細かい「珪藻土(けいそうど)」と呼ばれる砂状の物質で層を作り、その層をフィルターにしてビールを通し、酵母を取り除きます。ろ過前
酵母を取り除く前のビール。スタウト、ヴァイツェン、ペールエールはこの状態で出荷されます。ろ過後
酵母が取り除かれた後のビール。ピルスナーはこの状態で出荷されます。樽詰め
一本一本手で詰めていきます。おかげで大量生産はできませんが、丹精込めて詰めています。大山Gビールには20L樽と10.5L樽があります。いずれもパーティー用などにも販売しています。詳しくは店員まで。